26 店長story 《破産》 2013.3月

 

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店長story 27

 

《 破産 》

 


2013年3月

 

札幌から弁護士「歩く憲法」が

一人やってきて、破産に向けての説明をしてくれました。

 

歩く憲法・・・男性 肌ツヤからしてたぶん20代後半〜30代前半

初登場はこちら
5 店長story《札幌の弁護士と会う》 2012夏の終わり

 

姿勢よく正座して、丁寧に書類を広げました。

 

 

相変わらずの堅物っぷり♡

 

 

「どうぞぉ〜」とお茶と、かぼちゃ団子を出しました。

 


団子はかぼちゃを茹でて潰して、片栗粉と混ぜて

丸くした後薄く伸ばしてフライパンで焼いたものです。

 

1つをぺろりと食べ、お茶も一気飲みでした。

(お腹空いてんだろうか。)

 

「かぼちゃ団子、もっといかがですか?」 「はい、頂きます。」

 

2つ目は口にくわえながら、書類に書き書き。。。

 

 

・・・どっちかにしなよっ!( ̄▽ ̄)

 

 

「歩く憲法」、あまり人目を気にしないタイプの様です♡

 

 

私と母と黙ってその様子を見ていると、

 

父と主人が部屋に入ってきました。

 

破産手続きには「歩く憲法」ではなく

 

函館の破産管財人の弁護士がついていろいろな業務をするそうです。

 

破産管財人は裁判所から選任されて、

 

破産手続における財産の換価や債権者への配当、

 

免責判断の調査などの重要な業務を遂行する専門家のようで

 

実務上は、地域の弁護士の中から選任されるそうです。

 

 

「歩く憲法」が丁寧に私たち4人に説明をしてくれました。

 

 

別の日

 

最後に残った従業員と女性パート4名に給料を渡しました。

 

全員解雇しました。

 

これで本当に会社は動かなくなります。

 

 

父と母はパートさん達と涙の別れをしていました。

 

それを見ても、もう感情は動きません。

 

 

今さらと言う気持ちと、

 

責任取らずにここまでずるずると何もせずに

 

ここで泣いて悲しみや辛さを表現することに疑問を感じます。

 

 

元々なのか、いろいろありすぎて非情になったのか。

 

冷めている自分です。

 

 

その後、父は破産管財人と裁判所へ出向き、

 

管財人とのやり取りを数日やって、会社を閉鎖することとなりました。

 

 

やっと終わりました。

 

 

山の工場の窓は全てベニヤ板で閉じられました。

 

 

裏山に続く階段を一人で登りました。

 

 

登り切った先に今まで見えていたものは、

 

魚箱を積んで勢いよく走りだす主人のトラックや

 

女性従業員たちや中国人研修生たちの笑い声、

 

従業員のお昼ご飯を忙しく作る母や電話で笑ってばっかりいた父の姿です。

 

 

 

今、大きな建物だけが取り残された敷地は、とても広く静かでした。

 

 

 

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(辛いことも多かったですが、自分の人生の舵取りをする為に

必要な経験をたくさんしたと思います。

この店長STORYは昔の暗い話ばかりが続きますが、

読んだ感想や応援メッセージを頂けると嬉しいです(^^) )

 

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