4 湯婆婆さまと会う

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2012年、夏の夜

何をどうすればよいのかわからなかった私は、

通称「神さま」、見た目、「和風湯婆婆さま」的な

おばあさんに1人会いに行くことになりました。

 

尾札部町から車で走ること1時間、

眠気に襲われながらもようやく湯婆婆さまの自宅前に着きました。

 

深呼吸してから恐る恐る引き戸を開けます。

 

「こんばんは〜」と声を上げると、

奥の方からドスっドスっと廊下を歩きながら

でっかい顔と体の湯婆婆さまが出迎えてくれました。

 

「入んなさい。」

 

(相変わらず、「圧」が強い)

 

奥の方にある神様の部屋に入り、

中央にある丸い鏡や掛け軸やその他もろもろに

一礼して手を合わせました。

 

礼をするとき、心の中で何をつぶやけばいいんだろう。

 

いつも思う疑問です。

 

隣の部屋に移り、畳の上に正座しながら、

会社が倒産の危機にあることを伝えました。

 

 

「ったく、ほんと、あいつだら!!!」

 

神様ですが田舎出身なので口が悪いです(*^^)v

 

父の愚痴と過去の話を話し始めました。

今までの南茅部の漁についてや青森の酒屋さんの話や

誰かの病気を治した話など、 など など どうでもいい話しを

 

いろいろ

 

いろいろ

 

いろいろ。

 

 

 

・・

・・・湯婆婆、話が長い。(-"-)

 

足のしびれが・・・限界です。 涙

 

そろそろ話を変えようと思い、

「そういえば、父が札幌の弁護士さんに相談していると

言っていました」

 

「・・・知っとる。わしが会わした。」

 

その弁護士は湯婆婆さまが出世させたらしいのです。

札幌ではかなりやり手で優秀な方のようです。

 

 

湯婆婆さまの話は非現実的というか抽象的というか、

念力でどうなるとかの問題でもないし。

会社を継続するにしろ、やめるにしろ、

具体的な相談を出来る人を当たらないと!

 

湯婆婆さまに、

その弁護士に今すぐ会って話をしたいと告げると、

すぐに電話をしてくれ運よく翌日アポが取れました。

 

「わしも行ぐがっ!!?」

 

「圧」に負け、一緒に行くことをお願いしました。

 

家に戻り、義父母と主人に内容を告げ、

子供たちの面倒をお願いして

明日主人と湯婆婆さまと私の三人で弁護士の所へ行くことになりました。

 

弁護士に会うなら、質問内容や今後の進め方などを聞けるように

頭に知識を入れておこうと思い、インターネットで

会社縮小、再建の可能性、民事再生法などについて

調べました。

 

漁次第の海任せ風任せの経営、無駄な設備投資、

過剰人員、不良在庫、銀行の言いなり、経営陣・・・いないも同然。

 

 

・・・ったく、何をやってきたんだよ 💢

 

 

ふと、12年くらい前(2004年)の若かった頃の

ある出来事を思い出しました。

 

東京でそれぞれ仕事をしていた私と主人が20代後半に

結婚を決めました。

義父が東京築地に仕事で来るという事で、

夜、銀座三越前で待ち合わせをしました。

 

主人と二人で待っていると、

父が「どうも、どうも(笑顔)」とパンパンに膨らんだリュックを背負い

ヤクルトスワローズの帽子着用で現れました。

 

超フレンドリーでイカした父と三人で中華を食べながら、

結婚の報告をしました。

 

心から喜んでもらい、本当に嬉しかったです。

 

将来北海道へ帰ったら、会社を手伝い自分も一戦力となり、

父や主人と一緒に頑張っていこうと心に誓いました。

 

上機嫌にお酒に酔った父がぽろっと洩らしました。

 

 

 

 

「会社の売上は数十億ある」

 

 

♡♡

♡♡♡

 

「よっしゃぁぁぁ、玉の輿〜!(^^)!♪♪♪」

 

と心の中で叫びました。

 

♪♪♪ 私も一緒に上機嫌 ♪♪♪

 

今から思えば経営内容とか利益なども聞いておけばよかった(^^;)

たぶん、それと同等の負債もあったことでしょう。

 

 

 

・・・・・・

いろんなことが頭の中でぐるぐる回り、

寝ていないはずなのに、

夜中布団に入っても眠れません。

 

 

「明日は湯婆婆さまと車で5時間かぁ。。。やだな」(-"-)

 

 

                  次回の「店長story 5]

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